作品名橙くんと二人のママ
元ネタ東方Project
公開日記録なし(2013年頃か?)
公開場所東方夜伽話
頒布イベントなし
掲載誌なし

§

式の藍が、更に式を作って従えることになるなんて正直思ってもいなかった。

尋常ではない霊力を持つ幻獣「九尾狐≪クミホ≫」にまで至った藍だが、昔は大した力もなく尻尾も一本で、初めて出会ったあの古い稲荷社に寄生するだけの、恐らくは他の妖怪たちと同じ一介の小妖怪だったはずだ。でも私と会った頃もうその尻尾は九本で、割拠する豪妖怪に名を連ねて多くの妖怪を従える存在だった。……それでも、藍は、独りだったのだ。藍には色んな所に連れていかれたけど、どこに行っても藍を前にすると誰しもが傅いて従った。誰もが藍を敬い、藍に縋っていた。でも、利害に端を発する環境や状況が終われば、藍の傍にはもう誰も残っていなかった。残していなかった。藍は、他者を、避けていた。

当時は私の方が小さな存在で、妖怪というよりは現象として産出されてしまい「意思」や「自我」というものをどう扱っていいのかわからない知能だけ高いただの獣の様な有様だった。お腹を空かせて稲荷社の供え物を食べていた何の力もない私に言葉を教えコミュニケーションという概念を身に付けさせ、私を意思を持つ一人の妖怪に育てたのは、きっと興味本位や出来心ではなくて、恐らく藍自身にもそういう時代があったからなのだろう。他人を避けて一人だけの力で豪妖怪にまで上り詰めた藍が、わざわざ何の価値もない小さな私を育てた(当時はきっと「飼う」か何かのつもりに近かったろう)のは、私の「スキマ」に興味を持ったことに加えて、きっとそういうこともあるのだろうと邪推していた。今それを聞いても、全然答えてはくれないのだけど。

まあなんだかんだと紆余曲折があって、藍のあのふわふわの九尾を追いかけているうちにいつの間にか私の方が強くなっていて、紆余曲折あって、藍を式に従えることになったのだけど、まさか人と親しくなることを避けて長い時間を生きてきた藍が、主従、師弟、兄弟、親子ほどにも近しくならざるを得ない式を従えるようになるなんて、藍を昔から見てきたからこそ、信じ難かった。

橙?

「ああ。……いや、『はい』」

いいわよ、別に直さなくっても。私は今だって、キュウビを手下だなんて思ってないわ

「『藍』、です。名を下さったのは、あんたですよ」

めちゃくちゃな敬語。目上に人がいたことがないからもあるし、ずっと長いこと一人で生きてきたからそれを直すのも難しいみたい。そのままでもいいんだけど、藍って、変に真面目だからなあ。きっとそういう根っこの生真面目さが私を拾った理由なのだろうし、それ故に私の力が上回った今式として従僕を選んでいる理由なのだ。

「それを言うなら『紫』って名前だって、藍からもらったのよ?」 「単に呼びにくかったからです。オレはずっと『オイ』でもよかったんだ。名前を呉れというからつけてやっただけです」

橙も、同じ?

藍が式を持ったのなら、この所帯は三人になる。三人の内二人が、藍に名前をもらったということだから、名目帝には私が主だが、仕事の面でも、そうした名前の在り方の面でも、実質的には藍の家と言っても間違いではない。だが、新しい式の命名について、そうした共通を、藍は否定した。

いや、違います……たぶん

ふうん

違うだろう、それは。藍がそもそも式を従えようと思うに至った心根の変化と、その命名はきっと通じている。藍は、今だって私が式として従える以前と変わらぬ強い力を持っている。式なんかにせずとも、私が小さかったあの頃みたいに大抵の妖怪神霊を平伏させ従えることが出来る。それを、わざわざ式という形にしたのには別の意図があるのだ。

私が、藍を式にしたのと、同じように。

八雲橙、ね。いいんじゃない?

八雲姓は与えません

あら、どうして

てっきり八雲+色で統一するかと思ったのに。生真面目な藍なら、そういう統一感を求めるものだと思ったのだけど。でも確かに「yukari」の発音は藍からもらったものだけれど、「八雲紫」の字を宛てたのは、私自身だ。ある意味では同じなのかもしれない。でも、藍はさっき「それとは違う」とはっきり言った。キュウビは、たまに意地が悪いけど、嘘を吐くひとではない。

どうしてって

ぅん?

すんなりと答え返されると思っていたのに、意外なところで言葉に詰まっている。なんで?

どうしてもですよ

まあ……式の命名は直接の主に委ねるべきだけれどね。……孫の名前に口を出したいものじゃない

オレは紫さまの娘になったつもりはないけどな

つん、とした表情の藍。舌でも出してきそうな雰囲気。なんか急に機嫌が悪い?

もう、そーいう気概が、タメ語が抜けない理由なんじゃないのぉ~?

そうかもしれませんけどね。生憎オレはまだ、紫さまと殴り合いしてるのが楽しくて堪んないんだ

下剋上?そっか、いつか藍がまた私より強くなったら、八雲の名は破棄するつもりで、だから橙には……

しねえよ

急に言葉を遮られて、私の方が戸惑ってしまう。

あ、え、えっと?

もらった八雲姓は、捨てませんよ。紫、さまが捨てろっつうなら捨てますけど

そ、そう

難しいひと。

素直にそう思った。だから、惹かれたのかな。苦笑い、藍の気難しさにも、今でも藍に「キュウビ」を見ている自分にも。

まだ私と力比べをするのが好きなんて。今となっては、私の方が稽古をつけるつもりでやっているのに、今の藍は、あの頃の私と同じなのかも。名は血より濃いかしら、似ているのね。同じく八雲の名前を与えて、近くにおいておけることになって、今となっては結果的に、よかったと思える。

……あ

そうか。

そっか

そっかあ。ふふ

そっかそっか、うふふ

なんですか、気持ち悪りぃ

わかったわ。

そうね、まだ、二人のものに、しておきたいものね私もよ、キュウビ

私が言うと藍は、ぷい、と顔を背けて「誰かさんが未だに飯も作れないっていうから、面倒くさいけど晩飯の準備をします」と背を向けた。

藍は生真面目だから、嘘をつけない。言葉尻もそうであるし、態度もそうであるし、何よりあのふわふわの九本の尻尾が、嬉しそうに揺れていた。

§

橙クン?

藍の式が、留守の藍の部屋の前で何やらおどおどしながら右へ左へ行き来している。

猫又のトレードマーク二本の尻尾がしなやかに動いていた。キュウビのふわふわ尻尾も好きだけど、猫又の尻尾は動きが機敏でこれはこれで可愛らしくて好き。

はあ、まずいわ、キュウビにちょっと冷たくされるツンデレくらうのも堪んないけど、こういう若い子もやっぱりいいこの家、最高だわマヨヒガ万歳

わ、わ、わ、ゆ、紫しゃま

ゆかりママ、でしょ?

急に現れた私が話しかけたものだから、橙クンはびっくりして飛び上がった。そんな様子も可愛いのだけど、私の呼び方は、きちんと訂正させておいた。

めっ、よ。と言うと橙クンは言い直す。

ゆかり、ママ

よくできましたぁ

ああん、可愛いなあ。キュウビが式を持つことにはまさかって驚いたけど、まさかのまさか、牡猫の子だなんて、趣味良過ぎよお可愛くってついつい抱いてなでくりなでくりしてしまう。橙クンはまだちっちゃいから、ハグしようと思おうと私が膝立しないといけない。頭なんか両方の掌で包んでしまえそうなくらいちっちゃくて、ぷにぷにほっぺも、くりくりおめめも、ああなんて可愛いの!「正しい」呼び方が出来たご褒美のハグは、むしろ私がご褒美。頬ずりしてから親愛のチュウ、頭をぽんぽん叩いてから私は立ち上がった。ごちそうさまでした

どうしたの?キュ……藍なら出かけてるわよ。

ううん、藍が敬語へたくそだってのを、あまり強く言えないのって、私の方もいまだにキュウビって呼ぶのが抜けないからなのよね……。しょうがないじゃない、物心ついた時からいた想い人、ずっとずっとそう呼んでいたのを、急に変えろだなんて。

お出かけ……ですか

里に、買い物じゃないかしら。晩御飯の支度があるから

おゆはんの準備……

ぶっちゃけ私は今起きたばかりで状況はよくわかっていない。でも、なんとなく予想は付いた。冷蔵庫の中の油揚げが、払底していたから。

橙クンを式に迎えてから、藍は毎日ちゃんと晩御飯の準備をするようになった。それ以前は私が起きてきたり起きてこなかったりなものだから、食事の準備は日常の一環ではなかったのだけど、橙クンが来てからは、藍は急に所帯じみたっていうか。そういえば同棲を始めた頃はちゃんと起きていたからご飯を作ってくれていたのにな。元々は、キュウビだってご飯らしいご飯は作れなかった。トカゲや蛇を丸焼きにしたものとか、「狩」が成功した日にはその妖怪の内臓や目玉を乱雑に焼いたものとかを私に食べさせようとして、その度に私は泣いて拒絶したものだから、段々と、なんだか見た目が整った料理が出てくるようになったのだ。今の私ならなんだって気にせず食べれてしまうのだけど……もしかして私のそういうところ、つまんなくなったって思われてる!?

私が寝てばかりになっているのを、キュウビは呆れながらもきっとわかってくれているはずだった。『あらゆるものに興味を失いかけて、世界に飽き飽きしていたところに、お前が現れた』。キュウビも、そうだったのだから。もしかして、今でも私に追いつこうとしているのは、キュウビなりの気遣いなのかもしれない。あんたが起きてるとろくなことが起こらないからずっと寝ていてくれた方が助かる、なんていういけずな巫女もいるけれど。それだって、幸せなこと。

そういう風に私がすっぽりとはまるちょうどいい場所がある世界が、出来上がって来た。私は果報者だ。それは全部、キュウビのお蔭なんだもの。

藍はには……感謝しないとね

はいっ!

私の思考は発散していたわけだけど、それとは別のところで私の言葉に橙クンは賛同してくれて「ねっ」って言って撫でてあげた。

それで、藍に何か御用?

あの、おつかいの時間だったから

おつかい?

聞けば、食事の材料の調達を、最近藍は橙クンに任せるようになったのらしい。他にも料理とか掃除洗濯とか、家事を少しずつ教わって練習しているところなのだという。いい関係みたいね、藍は橙を本当にねこっ可愛がりしていて心配だったけど、ちゃんと訓練や修行も付けてあげているらしい。無責任に式を取るようだったら言わなければいけないところだったけど、流石といえば流石かしら。

だから、橙クンをべたべたに甘やかしていいのは、私だけなんだから

おつかいなんてえらいえらい、ともう一回抱きしめようとしたとき、橙クンは急に涙目になって震える声を出した。

でもきっと、もうさせてくれないんです

えっ?

昨日、買ってくるものを間違て、怒られちゃって、藍しゃまきっとまだ怒ってて、買い物はボクにさせられないって

ああ……藍……キュウビはそう言うののフォロー本当に下手だからなあ。

私も小さい頃に「食えそうなキノコを採ってこい」って言われて採ってったキノコが洗いざらい毒キノコで、受け取った瞬間一つ残らずその場で火にくべられて、大泣きしたことがある。ただひどい仕打ちをされたのだと思ったのだ。理由がわかったのはずいぶん経ってからで、その間、その理由の説明とか、次はちゃんとすればいいとかいうフォローは、一つもなかった。

……鍛えられたなあ

ちょっと笑えない。あのキノコみたいに私も捨てられるんじゃないかと、気が気じゃなかった。そういう不器用な子育てられ(?)体験のどれを、今思い出しても心臓がどくんと一つ大きく打つくらいだ。あのころに比べれば、私を含めれば二人目なのだから、藍もさぞ上手になっていることなのだろうけど、やっぱ根底は変わらないってことかしら。

今の藍は、ぶっきらぼうで大雑把な性格と、生真面目で親馬鹿な性質が同居する、複雑な人物になっている。面倒見の良さは両方に共通するものだが、ずっと一緒にいる私でもたまに藍の行動基準はよくわからなくなる。よくわかんないから、私は今でもずっと藍を好きなのかもしれないけど、昨日今日来た橙クンでは、毎日混乱があるに違いない。

大丈夫よ。藍には秘密があるの。お買い物に藍一人で行ってしまったのは、その秘密のせいよ。明日からまた、おつかいを頼まれるわ、その時に頑張れば大丈夫。

ひみつ……?

そ。こっちにいらっしゃいな

私は橙クンをつれて台所へ向かう。冷蔵庫と台所のシンク脇の間あたりにあるゴミ箱を指さした。燃えるごみのゴミ箱には「藤原行」、燃えないごみのゴミ箱には「息吹行」と張り紙がしてある。意味は分かるけど、その実運用は藍しか知らない。紅の字も鬼っ子も、ゴミを取りに来てくれるわけではない筈だ。

うーん、きっとそう昔ではないと思うのだけど……

私は燃えないゴミのゴミ箱のふたを開けて中を覗き込んで、見えないから手を突っ込んだ。

ゆゆゆゆゆかりさま、そんなことはボクが

ゆかりママ

どっちでもいいですよう!ゴミ箱に手を入れるなんて、ばっちいですよ!ボクがしますから!

誰がやったってばっちいのよ、悪いのはちゃんと説明しない藍なんだから

こういう時にキュウビに対して変に意地になってしまうのも、私は変わってないなと思う。

ごそごそと浅い当たりをまさぐる。手はゴミ箱に突っ込んで、目の前にスキマ。自分の手元を映し出して作業状況を確認する。手で除けたり押したり摘まんだりしている間に、やっと目的のものが姿を現した。私はそれをつまんでゴミ箱から引っ張り出した。

ほら、これ

これ……

橙クンに見せたのは、油揚げの包装袋。冷蔵庫に入っていたそれは今は一つもなくなっていて、多分これが最後の一つだったに違いない。

買い物に一緒に行ったときも、あぶらげだけは藍が自分で選んで買ったでしょ

あ、はい。これじゃなきゃだめ、っていくつもある中から一つだけ選んで。どうしてですか?って聞いてもよくわかんなくって

そう、藍の油揚げに対する好みは、私も幾ら聞いてもよくわからない。結局油揚げだけは絶対に自分で選んで買ってくるのだ。量販店で買うときも何かよくわからない基準で選んでいるし、日によって違うらしく前と同じものを選んでもダメなのらしい。その好みのうるささは、里の豆腐屋にも顔を覚えられている位だ。

あぶらげの買い置きが、切れてるのよ。だから晩御飯の買い出しもついでにと自分で行ったのだわ、きっと。橙クンにおつかいをもう頼まないなんてつもりでは、ないと思う

手を洗いながら橙クンにそう説明すると、橙クンの表情はみるみる明るくなっていつものおひさまみたいな笑顔に戻った。

そうなんですね!よかったぁぁ!

胸の辺りに手をやって犬歯を見せて大きな口で笑う。尻尾が左右にくねくねと陽気に動いて機嫌を示している。耳もピンと立って元気。悲しい時には悲しいと、嬉しい時には嬉しいと隠すことなく表現する天真爛漫な様子、そうしてからだ全体で嬉しさを表現されると、見ているこっちまで頬が綻んでしまう。

ついつい、筋肉の少ない少しふっくらしたふとももに目をやってしまう。白い腕も肉付きがいいわけでもなければ、細すぎもしない。肘や膝も新品の綺麗さで、ああ、柔らかそう。

ああもうもう、もう、可愛いっ。藍も、こんなスレてない猫又よく見つけてきたわ!お手柄よ!

橙クン、他にお仕事がないなら、ママの部屋にいらっしゃいな。おいしいお菓子があるの、藍はああいうの好きじゃないし、一人で食べるのも忍びないから、付き合ってくれないかしら?

おかし!わあい!

藍がいる間は「紫さま!そういうものをやったら子供はぶくぶく太るんだよ!やめていただけますか!?」と言われて菓子の一つも食べさせてあげられないのだもの、鬼のいぬ間になんとやら、だわ。

もしかして、私も太ったことが、あるのかしら。

§

んぉぉいいしぃぃいいい!これがお芋なんですか!?

らしいわねえ、どうやって作るのかは私もわからないけど……

乾燥させて薄切りにして、ってところかしら。でも芋のわりには元の水分と糖分が少ないみたい、わざと発芽させている?そうだとしたら他の普通に食べるための芋とは別に扱わなければいけないのだから、相当贅沢な料理だ。

どこかの文字で、「potetotippusu」と書かれているらしい。その意味はよくわからない。漆の様な不思議な光沢を持つ鮮やかな色の袋に入った、芋の揚げ物だった。袋の内側はまるで金属の様に輝いており水に濡らしても完全に撥く。この袋が、揚げ物なのにしなっとなってしまうのを長時間防いでいるのだろうか。袋は見る限り、本当に金属元素を含んでいるようだった。魔法を使うならまだしも、人の手でこんな風に金属をしなやかに仕上げる技術がどこかにある(あるいはいつかできるようになる)のだろうと思うと、まだまだ人の世も捨てたものではないなと思う。

勿論、自作ではない。藍のお手製でもない。これは「結界」の外からの、漂流物≪ドリフターズ≫だ。未開封のまま食べられるこれが流れ込んでくるのは、珍しいことだった。漂流物の管理は基本的に藍がやっている。最近は橙クンにあげられると困るからと、藍はこれを自動廃棄リストに含めようとしていたが、私が「ちゃんと私の手元に送りなさい」と突っぱねた。藍は今にも噛み付きそうな不機嫌顔だったが、主として命令してしまった。職権乱用だったかなと思うけれど、こうしてうれしそうにおいしそうにしあわせそうに食べている橙クンを見ると、後ろめたさも吹き飛ぶというもの。私が食べたことにして証拠は隠滅ね。

藍しゃまなら作れるかな

うーん、どうかしら

作れたとしても、作ってくれるとは思えない。

全体が揚げたての油揚げの耳みたいで、サクサク、すごくおいしいのだけど。油が多い。塩味も強いけれど、私の見立てでいうなら、多分味噌汁の方が塩は多い。だから、それを言うならキュウビの油揚げジャンキーだって似たようなものじゃない、ってゆったら大喧嘩になったことがある(ついでに言うと大抵言いくるめられる)ので、触れないことにした。

まだあるから好きなだけお上がりなさい

ふぁあい!ありがとうございます、ゆかりしゃま

ゆかりママ

ありがとうございます、ゆかりママ!

橙クンは、私の部屋の隅にある「異次元テレビ≪オロコッパー・ヘンデルモルゲン≫」の映像を「おおおおお……」って、ぽてとちっぷすを含んだ口を半開きにして見ている。テレビの映像も、珍しいのらしい。いちいち反応が初々しくて、色んなものを見せるのが、こっちまで楽しくなってしまう。

ふと、キュウビが買い物に出ているという事実が、嫌なことを思い出させた。

最近寝てばかりの私であっても、幾らなんでも、何でもかんでも仕事を藍にさせているという訳ではない。先の漂流物≪ドリフターズ≫仕分けの最終決済もそうだが、重要な仕事……とどうでもいい一部のハンコ押しは、私の仕事だ。それが、まだ残っていた。まだ残っているという言い方は適切ではないかもしれない。いつもより、多く積み上がっていた。

これ減らさないとまたキュウビに怒られるな……っていうか、ほんとうはあんまりほっとくと全幻想郷的クライシスにマズイんだけど……

今は昼過ぎ、藍が帰ってくるのは夕方くらいだろか。それまでにどれくらい進捗できるだろうか。

最も問題なのは、「一般相対性影響下に於ける特殊外限定環境での相対性についての自己矛盾問題」の解決。これを解決した結果を反映した新しい博麗大結界をリデプロイメントしないと、このまま過去を取り込み続ける限り、近い将来(60万年後くらいかな)に幻想郷が時間に圧搾されて崩壊するのだ。結界の選択的透過性を変更してある時点で過去の取り込みを停止する選択もあるけど、それは私的には負けた気分だから、したくない……んだけど、これの解決は、面倒くさい。難しいとは思っていないのだけど、面倒くさい。藍にさせようかと思ったけど「オレじゃ計算間に合わねえよ。紫さまが自分でやってください」って突っぱねられたのだ。計算能力自体に大した差はない。のだけど、計算結果が出るまでの時間というのは、そのわずかの能力差を気持ち悪い程にデフォルメする。確かに、藍では計算結果を弾きだした後に博麗結界を修正して適切なタイミングでデプロイするのを待つと、その頃には幻想郷自体が残っていない。私がやるしかないらしかった。

めんどくさいよぉ……

ふぇ

思わず口に出してしまった言葉に、橙クンは驚いて反応していた。

ああ、何でもないの、気にしないで。橙クン、ママ、少し仕事しているから。楽しんでて

仕事する、と言ってもアタマの中で考えるだけ。橙クンがぽてとちっぷすをぱくぱく食べながらオロコッパー・ヘンデルモルゲンを楽しんでいる後ろで、ぼうっと天井でも見ながら仮定と、証明と、計算を進めるだけだ。横には、少しばかりのお茶と羊羹。この羊羹が重要で、市販の幾つかの中でも甘みの強いモノを選んでいる。糖分は計算の友よ。

私はソファに腰を下ろしたまま、計算を開始した。

§

ぅんー……今日は一旦、これを暫定定理にしたところで終わっとくかなあ

かれこれ小一時間計算を続けたところで、根性が尽きた。殴り合いとか殺し合いとか、これは生存闘争ではない。キュウビに追いつきたいといろんな世界といろんな時間そういうのと違って根性耐久がすぐ尽きる。自己の生存が関係していないからだろうか。この問題が解決しなくても、いざとなったら私一人は結界の外に出てしまえばいいのだ。でもそれは最悪の選択だ、それをやったら私は邪神に堕落するだろう。何より今の私は、この幻想郷が気に入っていた。

羊羹はすっかりなくなり、番茶も急須の分まですっかりなくなっている。

ふう

〆にもう一杯飲みたいと思って藍を呼ぼうと思ったが、いない。仕方ない、自分で淹れよう。私がぽん、と膝を叩いて仕事終了を自身に知らせてから立ち上がると、部屋の中で何かが動いたのを感じた。そうだ、橙クンがいたのだった。

計算に全力で没頭すると他一切の感覚が鈍感になる、勿論そんな無防備は自分のテリトリの中でしかしないのだけど……テリトリの中に他者を置いたままそれをしてしまったことは、少し反省せねばならなかった。橙クンを信用していない訳ではないけど、自身の気持ちの持ちようの問題。私が生きていること自体を快く思っていない者は、少なくはないのだから。

随分ほっといちゃったわね

私はお茶のことは置いておいて、テレビの前に座ったままの橙クンの横に腰を下ろす。それでも視線の高さを合わせるには高いから手を付いて頭を寄せた。

ぽてとちっぷすは空っぽになっていて、テレビにはどこかの世界の評論番組が映し出されている。橙クンがこれを見ていたとは、思えない。

ごめんね、退屈だったでしょ

頭を撫でてあげる。尻尾が、ぴん、と立って何かに緊張しているみたい。体にも力が入っていて……私、何か警戒されている?

い、いえ

つい、と顔を背けられてしまった。橙クン、と声をかけてもこっちを向いてくれない。えええ、私やっぱり、いきなり避けられている!?計算しながらなんか怖い顔でもしていただろうか。それとも計算式を音読しちゃっててそれが不気味だったとか、ああいやそれとも、同じところで四回連続仮定立証コケてイライラしてた時に何か声に出しちゃってたのかも。

一度子供に持たれた印象を払拭するのは、大変なことだ。怖いとかキモイとか不気味とか思われていたとしたら……。

どうしよぉぉぉ

ちぇ、ちぇんく~ん?

甘えてもらうというより私が甘えるみたいに、体を橙クンの正面に持って行って、私は四つん這いで視線を合わせようとする。でも、やっぱり橙クンは斜め下横の方に顔を向けてしまって、さっぱりママの方を見てくれない。それどころか、ぺたりこと座り込んでいたところから、ずるずると少しずつ後ずさって私から遠のこうとする。まずい、まずいわこれは……!

あ、あのね、ママ、お仕事中はちょっとだけ、気が立っちゃって……うん?

ふと、橙クンをよくよく見ていると、顔は依然として私から背けられたままだが、そのくりくりの瞳だけが、ちらちらと私の方を見ていた。後ずさって私から逃げようとする動きには、落ち着いてみれば膝同士を擦り合わせて脚を閉じようとする仕草が混じっていた。

もしかして橙クン……おしっこ?

流石にトイレの場所がわからないということもないのだろう、ふるふるとこうべを振る橙クン。何かを後ろめたがるみたいに、私の目を見るのを避けて、それでも目の前にある私から視線を外し続けることにも遠慮があるように、視線が上に下にと忙しなく振れている。

う~ん、具合、悪い?ぽてとちっぷす、食べすぎちゃった?

これも首を振る、だが小さい。首の振れ幅が小さいのは、否定の意図が小さいから……ではないようだ。

……あらあら、まあ……

橙クンが私の目から逃げ、脇の床に視線を投げるまにまにちらちらと見ているのは、「私の方」であることに違いはなかったが、私の視線と向き合ているわけでも、どころか、顔を見ているわけでもなかった。その、もうすこし、下。

ぺたんと床に腰を落としている橙クンと同じ視線の高さになるために、床に手をついて顔を覗き込んだのは、彼にとっては、目の毒、だったのらしい。

橙クン見ていたのは、部屋着の襟から覗く、私の胸元だった。

確かにそう見れば、彼の手は股の間に挟むように抑え込まれていて、その腕の下にあるものを隠そうとしている姿勢にも思えた。ちっちゃい子猫さんだと思っていたのに、しっかり男の子、してるのね。

橙クン

私が少し強い声で言うと、尻尾をぴんと立てて、跳ねるみたいに背を伸ばした。驚いたように眼を開いて、合弧形の虹彩がきゅうっと絞られる。

どこを、みているの、カナ?

なんて言って襟元を直す……フリをして、もう少し広げる、橙クンの顔の近くで。

あわ、わ、わ

ママのおっぱい、興味あるの?

ぎょっと、跳び退いて離れようとする橙クン。おわ、流石猫ちゃん、凄い跳躍力。でも私はその袖を摘まんで止めた。勿論射程無限の指で、だけど。突如脈打つ黒い濃霧のようなものから伸びた指に跳躍を阻まれて、床にべちゃりと落ちる橙クン。

ご、ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!

涙目、というより、心底怖がっているように平謝りの橙クン。完全に平伏、ずりずり逃げて部屋の隅で小さく小さく震えている。女の胸元を見ていたことへの後ろめたさ、ではいささか説明が届かない怖がりようでは。スキマを見せたのは、初めてではなかったと思うのだけど、何をそんなに怖がっているのかしら。

ママがお仕事してる間、もしかして、ずっと見てたの?

無言。は、肯定ね。

そっかそっか

ごめんなさ……

なんだろう、ここまで怖がられると取り付く島もない。いきなり女性恐怖症かしら……。

怒ってるんじゃないのよ。橙クン、もうおとななのかなあ、って

おこって……ない?

怒ってない、怒ってない

おしり百叩き、しないですか?さかさまにしてお水かけないですか?

えっ

ひゃくたた……?なにそれ。どこからそうなるの。

えっと、もしかして、藍に、躾られて、る?

また無言。今度は小さく頷いた。

藍しゃまのおむね、見てたら、おこられました……

そ、そうなの

いやー、キュウビ、流石に百叩きとか逆さ吊りは教育としてはやり過ぎじゃないかしらー……

逆様に吊られて冷水を打ち付けられている橙クンを想像して流石に不憫になってくる。

それはそれとして、橙クン、おとなになりかけの一番おいしい時期ってことじゃない!?これは、据え膳食わねばオンナが廃るってものよね……!キュウビには悪いけど、ここは、いただいちゃおうかな

藍と違って、ゆかりママはそんなことじゃ怒らないわよ怒らないし、橙クンが興味あるなら、全部見せて、あ、げ、る

えっ、えっ、あの

だいじょうぶ。藍がなんて言ったのかは知らないけれど、そういうドキドキ、悪いことじゃないのよ?

そうなん、ですか?

ええ。藍も知ってることなんだけど……橙クンがまだ子供だと思ってるのね、だから色んなこと教えてくれないのよ、きっと。でももう、橙クン立派なオトナ猫さんだもんね?

おと、な?

拳一つ離れていた距離を、膝同士が当たる距離まで近づく。橙クンの頭を優しく撫でてあげる。耳は避けて緊張させないように。警戒で立っていた二本のの尻尾が、ゆらゆらぱたぱたの動きに変わる。

うんうん。女の人のおっぱいに興味があるなんて、橙クンはもう、オトナ

きっと、さっき股の間に手を挟んで隠そうとしたってことは、勃起しちゃってたんだろう。でもその生理現象の正体もわかっていないに違いない。やだ、こんな可愛い童貞ショタ猫クン見てたら、ドキドキ通り越して、ゾクゾク

ママが仕事してる間、ずっと私のおっぱい見てたんでしょ?

ず、ずっとじゃないれす!

あん、ずっと見てたって、いいのに。ママでよかったら、橙クンになら好きなだけ見せてあげるね、見たいんでしょ、女の人のおっぱい。……ママの、おっぱい

もう一息近づいて、橙クンの目の前に胸の谷間を思い切り寄せる。四つん這いのポーズになってるから、おっぱいがロケット型になって下に向かう、その隙間が広げた装束の襟元から零れそう。もうちょっと指で引っ張れば、胸の先っちょも、ぽろり、しちゃいそう。

目を白黒させて、でも胸の覗き窓に釘付けになってる橙クン。仕方ないわよね、自分でいうのもなんだけれど、私のサイズって人と比べてだいぶ大きいから。橙クンがおっぱいが好き少年なら、そりゃあ目の毒よねああ見えてキュウビだってかなり大きいし、マヨヒガでの日々の生活はさぞかし「溜まってる」ことよね

今だって太腿をきゅって閉じて合わせてすりすり擦り合わせてるもの。ぱんつの布地に先っちょが擦れるのが気持ちよくなっちゃってるのね、腰も少し前後に揺れてる。とろんとした目で私のおっぱい見つめて、半開きの口からあっつい息が漏れてる。橙クン、完全に発情しちゃってるじゃない、かわいい、発情ショタ猫かわいいぃっ

どお?藍に秘密にできるなら、今からゆかりママのおっぱい、触り放題よ?

すっ、する!秘密、藍しゃまに秘密にしましゅから!だから

……だから?

橙クンのほっぺたに人差し指で触れて、そのまま下唇。男の子の柔らかい唇をほんの少し押し込んで、下にさげる。言って?の合図。私の人差し指に押し出されるように、橙クンの口から、言葉が溢れた。

ゆかりママのおむね

おっぱい

ゆかりママの、おっぱい、見たいれす!

うふふ、いい子いい子

橙クンの頭をなでなでしてあげて、もう一言。

見るだけで、いいのかしら?

えっ

その意味を答えてあげる前に、私は橙クンの前に座り直す。そして胸元を全て肌蹴て、上半身裸の姿を彼に晒した。

ぁっ……

息を呑む、その音が聞こえてきそうなほど。まだ喉仏の出ていない幼く細い首筋が、唾を飲んで上下に動いた。見開かれた目に、私の乳房が映っている。腕を使って二つの乳房を下から持ち上げるように揺らすと、橙クンの表情は驚きのそれから欲情のそれに塗り替わる。まばたきさえ惜しいという風に私の胸を追う橙クンの視線。乳房を上下に揺らすと、素直にそれに従った。

こんな若い子が私のカラダに夢中になってるなんて、自覚しただけで私の方まで熱くなってくる。あのハーフパンツの股の間の張りには、私の体に興奮した「オトコノコ」が臨戦態勢だなんて。想像しただけで私のココも応戦の備え、しちゃいそうよぉ

ねぇ、見るだけで、いい、の?橙クン……

左腕で持ち上げられた乳肉の曲線輪郭を空いている右手に綾を付けてなぞり、指先で触って肉感を見せつける。

橙クンだったら、ママ、がんばっちゃうから触っても、いいのy

さわる!

やんっ

言い終える前に、橙クンったら私を押し倒す位の勢いで飛び込んできた。

もう、橙クンったら。ママは逃げないから……あ、わ、て、な、い、の

私が橙クンの頭を撫でながら立ち上がると、まるで餌を上にお預けされたみたいに見上げながら手を伸ばして、八の字眉で名残惜しそうな顔になる。「ぁぁっ……」って声、出ちゃってる、かわいいっ

ベッドで、ね?

橙クンの背に手を置いて、ベッドの方へ促す。私がベッドに腰を下ろし、その隣あたりをぽふぽふして座るように示すと、素直にそこに腰を下ろした。横に並ぶ形で座って、恋人みたい。体を捻って橙クンの方へ胸を向けると、彼はもう「はやく、はやく」って訴えるみたいな目で見ている。

ふふっじゃ、橙クン、おっぱい、どーぞ

肘を下におろして手を肩辺りに添えるポーズで、胸を挟んで谷間を強調する。それを少しだけ橙クンの方ににせり出して、ぱふぱふ催促。

わ、お、っぱ、い

欲情と、同時に好奇心にきらきら輝く目で、私の胸、特にちょっと大きめの乳輪と乳首を見て、恐る恐る手を伸ばす。

さあ、触ってみて。やさしく、よ?

は、はい

乱暴にがっつかれるのも嫌いじゃないけど、教育のために、ジェントルタッチを覚えてもらおっと

橙クンの手が、肌に触れる。指先が乳房の肉に埋まって入って、その深さに比例するみたいに橙クンの表情の切なさが深くなっていく。しまいには泣き出してしまいそうな位、でもこれは悲しいんじゃなくって、性欲感極まってるからなのを、私は知っている。

おっぱいに触るだけでこんなになっちゃうなんて、やっぱりショタ童貞君、可愛いなあっでもきっと橙クンなら童貞じゃなくっても可愛いんだろうなあ、だってこんなに、優しい……

橙クンの手は、痛みを感じる前に埋没を止めていた。性欲先走る童貞君は、往々にして、痛いくらいに握り込んでくるものだけど、橙クンは違っていた。私の表情を気にしながら、あくまでも私が指示したとおりに優しく、触ってくれている。

橙クン、優しいね。女の子のおっぱい触るの、とっても上手。ママのおっぱい、どぉお?

やわら……かい、です……ふわふわ、おんなじ体じゃ、ないみたい……

指先だけじゃなくって、指と掌全部で、包むようにして……そう、そうやって触ってくれたら、もっと強くても平気よ

とはいっても元々、ちっちゃい橙クンの手には、私の乳房は収まりきっていない。掬い持ち上げるようにしても、どうしても深く埋まっていく。橙クンには、その埋没感が堪らないみたい。

すご、い……ゆかりママのおっぱい

ゆっくり、回すみたいに揉んでみて。たまに、少しだけ指に力を入れて……

橙クンが、ぎこちない様子で両方のおっぱいを、押し上げるように、そこから外側へ、下に戻して、乳房同士を寄せて、もう一度上へ、と捏ね回す。あくまでも優しい、橙クンは、ママ想いのいい子ね

そうよ、上手。ママ、気持ちよくなってきちゃう……

ママ、ゆかりママ、

先っぽも、触ってみて。固いけど、敏感だから、優しく、お願い

う、うん

橙クンの指が、乳輪に触れ、そして乳首を押した。私のはだらしないおっぱいは、乳首のサイズが橙クンの指と同じくらいの太さ。それを、おっかなびっくりに触って、そしておそるおそる乳肉に押し込む。

そう、じょうずっ……つまんで、みて?

ちっちゃな親指と人差し指が、乳首を摘まんだ。焦りが出てるのか、ちょっと強い。私個人としてはこれくらい強くされるのが好きだけど……。

ちょっと、強いかな

ごっ、ごめんなさい!

ぱっと手を離す橙クン。泣きそうな顔で、私の顔を覗き込んでくる。はうぅんそんな風に気遣われるのも、こんな可愛い子にならたまらないわっ

大丈夫ママにはあれくらい強くっても平気なんだけど、みんながそうとは限らないからね?痛がっちゃう女の子も、いるから。

おぼえておいてね?というと、橙クンは真剣な顔で、頷く。

じゃあ、もういっかいママには、さっきの強さでも平気だからね?……もうちょっと、強くてもいいかも

はいっ

もう一度、乳房を回すところからやり直しする初々しさが、堪らない。乳輪と乳首、ちりちりした刺激が、私は好き。橙クンみたいなかわいい子がくれるなら、もっと好き

うん、上手よ、橙クン。そうやって先っちょにたまに触ったりしながら、おっぱい全体を優しく、撫でたり揉んだりするとね、女の子は気持ちいいのよ

たどたどしい愛撫だけど、一生懸命が伝わってくる。こんなに可愛らしいショタ猫クンが、私の体に発情している、その事実だけでも、濡れてきてしまう。やだ、私、今結構恥ずかしいくらい、濡れて、る……、こんな子供相手なのに、ううん、こんな子供相手だから、かな

シたくなって、きちゃう。

私はおっぱいは触られるがままにしておきながら、手を伸ばして橙クンの股の間に触れる。橙クンが私の胸先を触るときみたいに、優しく、撫でるみたいに。

ぅにゃっ……

悲鳴と歓喜が混じったような声を上げて、橙クンは体を跳ねさせる。おっぱいからも手が離れてしまった。

おっぱい、つづけて?

私が言うと、橙クンは胸愛撫を再開する。でも、股間を触る私の手が気になってるみたいで、優しさにそぞろが現れていた。繊細さを欠いたとしても、でもそうやって初々しい様子を見せてくれる方が、何倍も、興奮する。

お股、苦しそうね

う、ん

ハーフパンツの前を外してあげると、ぱんつの中で苦しそうにしている「オトコノコ」が、熱を持って震えていた。上向きに抑え付けられたそれの筋に沿って指を這わせると、橙クンは切なそうな声を漏らして目を閉じる。おっぱいを触る手はすっかり止まって、目尻には涙が溜まっている。布越しにちょっと触ってあげただけでそんなに感じちゃうなんて、可愛すぎて犯罪だわ!

橙クンっ

堪らずに顔を寄せて、可愛らしい唇を吸う。勿論どうしていいかわからない橙クンは私のされるが、ま・ま唇を唇で挟んで、舌を少し入れて歯をなぞってあげると、素直に口を開いた。そのまま舌をまさぐって、下同士で大人のチュー戸惑いっぱなしの橙クンは唾液を止める余裕もないみたいで、少し、口の端から涎が出ちゃってる。それを吸い取って舌で舐め上げてあげる。

大人のキス、しちゃったね

おとなの、きす……

はふ、はふ、と荒い息をついている橙クン。もうすっかり上気して赤くなった顔。体温が上がってるのが伝わってくる。とろんと溶けた目で、熱っぽく私の方を見てくるの、きゅんってキちゃう

ママとのキス、どきどき、した?

どきどき、しましたぁ

のぼせたみたいなお顔、愛らしさMAXで抱き寄せておっぱいに埋めてしまう。

んもう、素直でかわいっ

んぶっ……///

少し力を緩めて、橙クンの顔の前に、胸の先っぽを見せる。目の前に固くなった乳首、橙クンの目は釘付け。視線が刺さる感触までちりちり感じて、気持ちよくなっちゃう

ね、橙クン。ママのおっぱい、舐めて、くれる?近くで見たら、色が、汚くって、イヤかな……?

ボク、いやじゃないです!ゆかりママの、おっぱい

急にまた恥ずかしそうにして目を伏せる。そういう仕草が、いちいちおへその下にきゅんって来るの!

じゃあ、舐めて、くれるかな。ママ、橙クンにおっぱい吸って、欲しいな……

はいっ

口をあけて、ほんの少し舌が出て、私の立った乳頭を、口に含む。

んっ……やさしくよ?舌で舐めて、唇で挟んだり、吸ったりして。たまぁに、優しく噛んで……上手よ、橙クンっ。ママ、おっぱい気持ちよくなっちゃう

んむ、んむっ

乳輪と乳首を口に含まれたまま、ベッドに倒れ込むように促す。二人で並ぶように横になって、私に腕枕されながらおしゃぶりする橙クン。手すきの方の手でお股をなぞると、やっぱりカチカチになってる。

そのまんま、おっぱい、しててね?少し強くても、いいから。橙クンが気持ちいいように、触ったり吸ったりしていて

そう指示してから、ぱんつの下で窮屈そうにしているおちんちんを、いよいよ解放してあげる。ぴょん!と可愛らしく跳ね上がったおちんちん!はあぁん、今すぐしゃぶりつきたいわでも橙クンがおっぱい堪能してるから、ここは我慢。

ママの手で、気持ちよくなってね

んむ?……くひゃぁぁっ!

おちんちんを直に触ってあげると、橙クンが甘い悲鳴を上げる。未経験の感覚に違いない。怖がらせないように、私も、優しく、してあげる。

はじめて、だよね?怖がらないで?気持ちよくなれるから。ママも橙クンに優しくおっぱいしてもらってすごく気持ちよくなってるから、お礼

人差し指と親指でわっかを作って、皮の上から膨みがわかるエラの部分より、ちょっとだけ狭いくらいにして、そこを潜らせる。

わっかにおちんちんを潜らせること、一回。

ふあ、ふぁあぁ……んうぁっ、ぅにゃぁぁ

リラックスして。おちんちんで、ぜんぶ、感じ取って

二回。

ふぁ、ひゃ!にゃに、んっ、にゃぁ、にゃぁあぁぁ……っ

三回。

こ、りぇぇっぁにゃっ、あぁっ!ふーっ、ふーっにゃぁぁん、うにゃぁぁ……

と、その帰りに。

へん、おちんち、ん、もれ……っぅにゃーっにゃーぁぁっ!

三回目の帰り、わっかを抜いた時に、ぴゅぴゅーっって、橙クン射精これ、精通かな?背を反らせて、足先までぴんと伸ばして。目が寄っててどこも見えてない。がくっ、がくっ、って小刻みに失神と覚醒を繰り返してる。真っ白い、初物らしくぷりっぷりの精液塊が、反り返ったおちんちんから橙クンのおへその辺りにたっぷりと吐き出されている。何発も、何発も。大きく飛んだものは、橙クンの薄い胸板あたりにまでしぶきを飛ばしていた。

いっぱい、でたね

にゃっ……ぅにゃぁっ……おちんちん、でちゃ、った、これ、しゅごいれふ……

今、橙クンの脳みそには、アクメの快感が記録されてっている。こうやって、びくんっ、てなるたびに、女の人の体と、エッチな欲望と、おちんちん感覚と、射精と、意識が飛ぶほどの快感の、神経リンクが形成されていく。性的快感記憶が作られて、女の人を見るだけでもこの快感を思い出してしまうようになる。何も知らない少年が、性的興奮に目覚める瞬間、それを体で覚えてしまう瞬間、それらが短絡されて、女中毒、射精中毒、SEX中毒に、なっていく。その入り口を、私がこの手で作ってあげている。私が、橙クンを、オトコノコから男子に変えちゃったの。ぞくぞく、嗜虐と母性の入り混じった幸福感が、下半身を溶かしていく。

下半身に強烈な疼きを感じながら、私は橙クンの体に飛んで滴る「初しぼり」を、舌で掬い上げ唇で吸い取って、口に含む。若々しい味。臭みの少ないさわやかな精液の味だ。童貞から、せいぜい性交何回かまでの男までしか出せない、新鮮な風味。

んっ、おいし

それ、な、に……?おしっこじゃ、ない……

これはね、精液。女の子の大好物、よ

おっと、ここはちゃんと性教育も混ぜて教えてあげないと、ママ失格だわ。そう思って、赤ちゃんができる仕組みを、でも性的快感に寛容な精神は失わないように教えるにはどうすればいいかと思慮を始めたところで。

「な、に、が、『女の子』ですか、このエロババア!」

聞きなれた声。考えるまでもない、この声。

あら、藍

ら、ららららら、らんしゃま……

橙!お前も、お前だ!何やって

キュウビの怒りに満ちた声が、橙クンに向かう。けどそれは止めなければいけない。私のせいだから、とかそういうんじゃなくって。

藍。元々はあなたが悪いのよ

ハァ!?よりにもよって、この状況で何言ってやがるんですか!?人の式に邪な

ヨコシマぁ?橙クンはもう立派な大人なのよ。きちんと性教育を行わないで抑圧するから、私にSOSを投げてきたの。藍、あなただって橙クンのSOS信号をキャッチする機会は何度もあったはずよ。なのに、それはいけないことだとか、悪いことだとか、抑圧して。藍のやり方の方がよほど不健全だわ

「何を言い出すと思えば……。自分の行為を正当化するための詭弁じゃねえか。何が『橙クンはもう立派な大人』ですか。自分の破廉恥行為の発端を、オレや橙に被せて、恥ずかしくねえのかよ!」

私、驚いたのよ。橙クン、藍の胸元を見てたってだけで、体罰を貰ってたらしいじゃない。あんまりだわ。性教育うんぬんを除いたって、そんな躾の仕方するんじゃ、式を持つ資格なんてないわ。大体、キュウビの教育方法って、めちゃくちゃなのよ、めちゃくちゃ可愛がったかと思ったら急に理不尽に理由も説明なく叱りつけて、子供はそれじゃ混乱するだけなの!私の時だって、そうだったわ!

んだよ、急に自分のことにすり替えてやがって、人の式を横取りしようとする悪い女の躾はオレのせいだっていうんですか

そうじゃないわよ!でも現に橙クンは

ああもう、うるっせーよ、イロキチガイ!あなたと橙を二人気にさせたオレが悪かったですよ!さっさと橙を返してださい

返す、って、まるで私が誘拐でもしたみたいじゃない!

にたようなもんでしょう!親がいない間に、性的暴行、もっと悪質だどな!男日照りがひどいからって、こんな小さい子に手だして、恥ずかしくないんですか、八雲紫さま!?

油揚げジャンキーでネグレクトかましてる女狐が、随分棚上げセリフ吐くものね!?

ンだと、このアマ。ぶっ殺すぞ

やろうっていうの?残念だけど、今の力量差じゃ、キュウビ、死ぬよ?

試してみますか?クソババア

いつの間にか二人とも立ち上がって胸倉掴み合っている。額同士を擦り付けて睨みあい、意味を成す言葉以外にも「あ?」とか「フン」とか言い合って煽りあう。私とキュウビはほとんどケンカなんかしない、私がわがままを言えばキュウビは冷静に私を言いくるめてしまうし、キュウビが意地悪を言って私が拗ねれば、私が何かしでかす前にキュウビが、急に優しい態度で言外の休戦を申し出るからだ。だから、こんな風に(鍛錬以外で)殺気を向け合っている私とキュウビの姿を見て、その間にいる橙クンはおどおどと震えさえして涙目になってそのまま

うわぁぁぁぁ

突然泣き出した。

えっ?

はっ?

二人とも、比喩ではなく振り上げた拳を振り下ろす直前のポーズで、ベッドの上で突然泣き声を上げた橙クンを見る。

ボクのせいで、ゆかりママと藍しゃまが、ケンカなんて……ごめんなさい、ボクがわるいんですぅっ!

ベッドの上にへたり込んだままで、大泣きをしている橙クン。大きな目から大粒の涙をぼろぼろ溢して、顔を真っ赤にしている。こんな風に橙クンに泣かれたら、私もそうだけどきっとキュウビだって。

「あ、あああ、いや、橙、違う、これは、ええとだな、け、ケンカなんかしてないぞ、ほら!(合わせろ、紫さま)」

私を殴ろうとしていた拳はそのまま私の頭の横を通り抜けて、胸元を掴んでいた手は脇の下から背中へ。それぞれ抱き付く腕に変わる。

「(はあ?)」

私も全く同じように、キュウビに抱き付いていた。実際息はぴったりだ。

そ、そうよ、橙クン。私と藍はいつも仲良しだもの。ねー

「ね、ねー(?)」

顔が引きつってるわよ、キュウビ。

でも、橙クンを泣かせるのだけは回避するという二人の共通認識は、ケンカを強制終了させるに足るものだった。

藍しゃま、ゆかりママのこと、嫌いになってないですか?

なってないって、ほら!

キュウビがいきなり、ぎゅううって、ほんとはいつもこうしてほしいなって思ってる位の強さで、抱きしめてきた。もう、こんな時ばっかり……。

ゆかりママは、藍しゃまのこと

勿論、大好きよ

お返しというか意趣返しというか。皮肉と言うか、当てつけというか。さっきの抱擁に仕返すみたいに、私はキュウビにキスしてやる。唇が近づくと驚いた表情になったが、もっと近づくとまた表情が変わって、返り撃ちにあいそう。ドキッとしてしまったの、抱き合ってるからきっと伝わっちゃった。恥ずかしい。

ちゅっ、って橙クンに見せるだけだから簡単なキス。で、口が離れたところで、キュウビは、ぱっ、と体を離した。うう、そんなあからさまに離れなくったって。

よかったぁぁ!

心底安心したような様子で声を上げる橙クン。それを見て私達が逆に安堵を得た。

「しかし、『ゆかりママ』って何ですか。水でも売ってそうな名前だな」 「え、『らんママ』だって、十分そうじゃない」

はっ?!そんな呼び方させてねーんですけど!?

あらそお?

ママって、悪乗りが過ぎるだろう。さすがにオレは遠慮しますよ

キュウビをおんなじ土俵に引きずり下ろす。それにはキュウビに『認め』させなくちゃ。大体、キュウビだって、橙クンのこと少年愛的な目で見ているのは、私にはわかっていることだ。それをあんな風に強硬な態度に出られちゃったんじゃ、面倒臭いだけだ。キュウビだって橙クンの可愛さに『濡れ』てるクチなんだって、同じ穴の狢だって思わせれば、いいのだ。

それじゃあ、ゆかりママが、単独ママよ?いいのかしら?

ぐっ

ね、橙クン。と彼の方を見ると、もじもじと恥ずかしそうに顔を赤らめながら、必殺の一言を、言った。

藍しゃま……らんママ

赤い顔に上目遣い、しっぽをぱたぱたさせてもじもじしながらの、ママ呼び!これで落ちない九尾狐≪クミホ≫はいないわ!

ちぇ、橙、そんな呼び方

口では拒絶感を出すキュウビだが、体は正直だった。誤魔化し切れていない。

キュウビ、鼻血

むぐ、むぐぐ

あなただって十分ショタコンなのじゃない

ちがいますっ、オレは

否定するキュウビの目を見て、視線で『今更逃げられないわよ』と訴えながら、改めて問う。小声、橙クンに聞こえないように言うのは、そうすることでキュウビの自尊心ガードを低く抑えるためだ。

違う?橙クンのこと、ママとして性対象、なんでしょ?

観念したらしい、コクン、頷くキュウビ。

「じゃあ、一緒ね。『ママ』」

なんか一緒にされてしまったぁぁぁ

力なくうなだれるキュウビ。残念ね、恋は、残酷だから。

私と藍が仲違いしていないことに安堵してニコニコの橙クンと、秘めていた(つもりの)ショタラヴを自白させられて崩れたままのキュウビ。これって、最高のシチュエーションだわ。私は、その声が漏れてしまいそうなほどに強く、胸中でしてやったり笑いを上げていた。ヤるしか、ないじゃない?

私はもう一度キュウビを抱き寄せる。

藍、脱いで

は?

服よ。脱いで。

なんでだよ!

「だってぇ。橙クンへの『性教育』、ちゃんと『ママ』がしなきゃダメだって、わかったでしょ?」

私がそう言うとキュウビは、なっ、と言葉を失い、橙クンはさっきまで私としていたことをキュウビに対しても想像してしまったのか、股間を抑えて顔を伏せた。

ちょ、ちょっと待ってくださいよ、それとこれとは話が

「おんなじ。さ、『らんママ』、まずは橙クンにおっぱいのレクチャーよ」

おっ……!?

橙クンに負けず劣らず顔を真っ赤にするキュウビ。橙クンとは違って経験は多い筈なんだけど……橙クンの前じゃ勝手が違うってこと?でも今更後には引けないでしょ?私は、半ば強引にキュウビの服を脱がせる。

露わになったキュウビのおっぱい。橙クンが初めて欲情に見惚れたのは、キュウビのこの、どんぶりを二つ被せた様な形と大きさハイバランスを保ったおっぱいだったというのだから、それが露わになった瞬間の橙クンの視線の食いつき方は、凄かった。

ちぇ、橙……あんまり、見るなよぉ

何言ってるのよ、見せてあげないとダメ、でしょ。ほおら、隠さないの

すぐに手で乳房を隠そうとするキュウビを制して、橙クンに向けておっぱいを晒すよう促した。恥ずかしそうに手を外して、橙クンに向けて胸を張るキュウビ。

なによう、私を抱くときはそんな感じじゃないのに。ちょっと、橙クンに妬いちゃった。

橙クンに説明して

せ、説明?

私が言うと、その意図をすぐに悟ったらしいキュウビ。なんせ、似たようなことはいつも、私にやらせているのだから。

ちぇ、ん。これが、オレの……らんママの、おっぱい、だ。紫さまの

ゆかりママ

「(はあ!?)」 「(そうでしょ、らんママ?)」

ゆかりママのおっぱいに比べると、少し違うかもしれんが

キュウビが顔を真っ赤にして橙クンにおっぱい説明している横に、私が並ぶ。同じようにおっぱいを晒して、橙クンからは二人のおっぱいを比較観察できるようにする。

ゆかりママのおっぱいは、ほら、らんママのと比べても違いがあるでしょ?

個人差が、ある。男の乳頭には大差はないかもしれないが、女の胸は、全体的なサイズにも差があるし、こうして、乳輪と乳頭の様子にも、個人差がある。……どうだ?

品定めを求めるように、私とキュウビは橙クンに向かって裸おっぱいを並べて晒し、もっと近くで見ていいのよ、と誘う。橙クンは、少し慌てた様子で近くに寄る。興奮で息が荒くなっているのがわかるくらいに顔を寄せて、私の垂れ超乳と、キュウビの黒乳輪巨乳を見比べて、いる。

橙。さ、触っても、いいんだゾ

そうよ。二人のママのおっぱい、さわりごこちも比べてみて?

橙クンは、我慢していたのを許されて、即座におっぱいに触れてきた。

まずは、キュウビの。

ど、どうだ、橙。オレの……らんママのおっぱいは

やわらか、い……れす。でも、ゆかりママのよりも少し弾力があって

そうか。その、こ、この乳首は、嫌じゃ、ないか?形は悪いし、その、黒いのはちょっと、気にしてるんだ

キュウビの乳首がいびつな形で、乳輪が黒いのは、正直を言えば、私が噛んだり触ったり摘まんだりし過ぎたせいだ。

嫌じゃないです……すき、れす

橙クン自身も欲情熱に浮かされるように、キュウビのおっぱいを見ている。そしてその手は、さっきが私が教えたことを忠実に守って、キュウビのおっぱいを触り揉み始めた。

ぅんっ……ちぇんっ、触り方、いやらし、いっ。どこで、こんなの、おぼえて……

ゆかりママが教えてあげたのよね?上手よ、橙クン。ね?教えたとおりに触ったら、らんママも気持ちよさそうにしているでしょ?

はいっ

橙クンの手は的確に、キュウビの胸全体を大きなマシュマロみたいに変形させて、黒い乳首を強すぎない刺激で、虐めていた。橙クンの手がキュウビのおっぱい愛撫してるなんて、見ているこっちが濡れてきちゃうわ

ちぇん、上手だ、ぞっ……女の乳の扱いは、完璧だっ

らんママ、きもちいいい、れすか?

ああ、ああっ。橙の手で、らんママ、おっぱい気持ちよくなってるぞ

キュウビの手が、橙クンの頭を撫でた。橙クンの尻尾が嬉しそうにぱたぱた動き。

橙クン、おちんちんがびんびんになってて、キュウビもそれが気になって仕方ないみたい。視線がちらちらと橙クンのおちんちんに向いていた。

それどころか、キュウビ自身、太腿を擦り合わせてもの欲しそうにしているではないか。

ふふ……橙クン、大人になったおちんちん、らんママが見たいって

えっ

なっ、紫さま!?

私に非難がましい視線を送った矢先、でも切ない顔で勃起ペニスの根元を握る橙クンの、ショタちんぽへの欲求に負けて視線をそちらへ送った。さっき橙クンが私のおっぱいにそうだったように、今のキュウビの視線は橙クンの精通済みおちんちんへ釘付けになっている。もう、キュウビも私も、橙クンのショタ猫っぷりに母性欲情MAXなのはやく欲しい、ママのまんこに、橙クンの初物陰茎、欲しいっもうまんこぐしょぐしょなの橙クンにぬぷぬぷされたくて、陰唇のうねうねしちゃってる

私は、橙クンに胸愛撫とウブ欲情顔で落とされかけになってるキュウビに横から抱き付いて、耳元で囁く。ううん、耳打ちみたいなポーズだけど、橙クンに聞こえるように。

ね、藍。橙クンにはさっき、おっぱいの触り方とおちんちん射精、教えたわ。でも、セックスは、まだなの。橙クンにセックス教えて、オトナ猫さんにしてあげないと、ね?

私がいうと、ああ、そうですね、と心ここにあらずという感じの声色で、返事が返ってきた。そしてキュウビはすぐに、橙クンに乳肉愛撫を止めさせて、大きく、股を開いた。そして、両手でラヴィアを開いて、橙クンに顔を寄せるように言う。

橙クンは息を荒くしたまま、キュウビの股の間に顔を埋める。

橙、見えるか。これが、女の、ヴァギナだ

男と違って、陰茎はない。代わりにこうして、穴が開いている。こっちの穴は、尿道口。それから、こっちの穴が、膣口だ。ここにある突起は陰核と言って……

おしっこ穴とおまんこ、それにクリトリス

ゆ、紫さまは黙っててくれよ!

ぁん、だってらんママの性教育、説明臭くて実践的じゃないんだもの。これからセックスするのよ?

だ、だってなあ!

不満そうなキュウビの顔は、しかし珍しく真っ赤だ。こんなキュウビ滅多に見られない、可愛いなあ。でもこれじゃ埒が明かないから、私が説明しちゃう。橙クンが覗き込んでいるキュウビの股の間に、私も潜り込んだ。

さっきぴゅぴゅって出した、オトコノコの汁、精液をね、女の子のこっちの穴の奥に入れてあげると、赤ちゃんができるの。おちんちんをこの穴の中に入れて、さっきみたいにいっぱいぴゅっぴゅすれば、いいの。それが、セックス。交尾。橙クンは男の子だから、好きな人と結婚して、好きな人に合意を得て、セックスで赤ちゃんを作るのよ。今は、ママ達と、その練習。上手にできるか、やってみようね?

せっく、す

そう、みえる?こっちの穴。下にある方の穴は、おちんちん入れるための穴なの。男の子はここにおちんちんを入れたいし、女の子はここにおちんちんを入れてもらいたいの。

橙クンは、私の説明を上の空でしか聞いていない、視線はキュウビの蠢くおまんこに吸い込まれていて、さっき憶えた射精を味わうべく、自ら手淫を編み出して、おちんちんをいじっている。もう既に1発暴発していて、ベッドの脇にべっとりと白い飛沫がついていた。

橙クン、だめよ、あんまり無駄撃ちしちゃ。精液は、お嫁さんの中に出すものなんだから。それに、らんママも、ゆかりママも、入れて欲しくって、ほら、おまんこぬるぬるになってるでしょう?これはね、この穴におちんちん入れやすくするためなの。おちんちんが欲しいと、こんな風に、濡れちゃうのよママ、橙クンのおちんちん、入れて欲しい橙クンとセックスしたいの赤ちゃん作るお汁、おまんこの奥にいっぱい注いで、欲しいゆかりママ、橙クンと、子作りセックス、したいわママを、橙クンのお嫁さんにしてほしいの

私がキュウビの横で同じように股を開き、橙クンのおちんちんを誘惑おねだりすると、キュウビも慌てたように、私に対抗するみたいに、橙クンの注意を促して開脚告白する。

橙!ママ、橙のことが好き、大好きなんだっらんママも、橙のお嫁さんにしてほしいっ橙に孕ませセックスされたい、ほら、マン汁すっごいだろ?橙のちんちん欲しくて欲しくて、おまんこいうこと聞かなくなってる

うにゃぁにゃっママ、ママぁ

ママたち二人の開脚(&淫肉くぱぁ見せ)を前にして、橙クンは勃起したまま前後不覚、手で触れるのを私に留められたので、私達ママの痴態を凝視しながら、シーツにおちんちん擦りつけている。

すぐに、精液が吐き出された。もう3回目の無駄撃ちなのに、シーツに信じられないくらい大きな精液溜まりを作った。

橙クン、ママ達と、小作り、したい?

私が聞くと、まだショタちんちん勃起しっぱなしの橙クンは、こくこくと強く頷いた。息も荒く、まだまだケダモノモード。子猫クンが頑張ってケダモノってるのって、本当見てるだけで子宮に響くわ

じゃあ、橙クン。選んで。どっちのママを、先に孕ませてくれるのかナ?

ちぇ、橙、オレ……ら、らんママ、だよな?らんママを先に、種付け、してくれるよな?

ううん、橙クン、ゆかりママよね?初めて橙クンにおっぱい教えてあげたのは、ゆかりママだものね?

おっぱいは、かんけいないだろ。関係あるのは、ちんぽと、まんこだっ

関係あるわよぉ、セックスは、性器だけでするものじゃないでしょ?

橙クンのショタちんぽ、取り合いになっちゃってる……でも、しょうがないの、初物ちんちん相手じゃ、仁義も道徳も関係ないモノ

ど、どっちに、するんだ、橙。選べ、これは、大人になるための、階段、なんだ。どっちのママを、お前のモノにするのか、選べっ!ほら、ほら見ろ、らんママのまんこは、橙のお嫁さんになりたくて、もうぐちょぐちょに、なってるんだ白い汁、垂れてるだろ?これ、これはな、らんママと橙がケッコンするための、約束汁なんだっ橙のおちんちんで、本気汁、いっぱい掻き混ぜてくれっ来い、来い橙ッらんママを、橙のお嫁さんに、してくれっ

橙クン、好きな方を選ぶのよゆかりママのおまんこも、橙クンの旦那様汁欲しくって、うねうねしちゃってるの思い出して?さっき橙クンのおちんちんぱかわいいかわいいしてあげたのもう一回、おちんぽ溶けちゃう気持ちよさ、欲しいでしょ?今度はこのキモチイイおまんこの中で、思い切りぴゅっぴゅって、してイイからね、ゆかりママを、お嫁さんに、して

ママ二人で股開いて腰揺らして、ショタちんぽおねだり。

橙クンは、まあ、わかってたことだけど、キュウビの方に行っちゃった。

んホぉっ

らんママ、らん、ままっ……!

過剰なほどの本気汁でぐずぐずになっていたキュウビのちつに、橙クンのおちんちんが迷いなく挿入された。入った瞬間、キュウビの甘い声が響いた。

橙っ橙っらんママをお嫁さんにしてくれるんだなっうれしい、っ、うれしいぞっ子作り、ママと子作りセックス、しようなほぉっショタちんぽが、妊娠汁注入プロポーズ準備してるぬぷぬぷ、まんこに射精準備運動、してるぅっ

キュウビのトロアヘ喘ぎが、部屋中をピンク色に染めた。いつもツンツンしてるキュウビも、性的興奮でとろけるとあんな風になる。キュウビとえっちするときには見ることだけど、もう、見てるこっちがたまんないわよぉっアヘアヘになったキュウビとショタちんぽのマジ子作りセックスなんて、こんな最高なズリネタ、ないわっ

橙クンがキュウビの股の間で腰を振り始めるのを見て、迷わず手まんちょ始めちゃう私。

ふーっふぅぅっコーフンするっショタが可愛く本気セックス、私にしてるの、コーフンするっ橙、橙っ!もっとだ、もっとママとセックスだっちんちん満足するまで、らんママがセックスしてやるっだせいっぱい出せせーし、ママの中にぜんぶ、このタマタマの中にぎっしり詰まってるせーし、全部ママのお腹の中に出してけっ

ああもう、キュウビも橙クンにメロメロじゃない

オナニーで興奮が高まってる私、つい、セックス中のキュウビの横に行っちゃう。感じまくってるキュウビに、キス。橙クン可愛くて好きだけど、私の本命って、やっぱり、キュウビなのキュウビがこんな風にアヘり顔晒してるの見てて、もう平常心じゃいられないよぉっ

キュウビ……

キスされて、キュウビも私の方を見る。堪んなくなって、私はキュウビのほっぺたを手で挟んで、思いっきりディープキス。唾液を混ぜて吸って、クチュ音たてて、舌甘噛んで、噛ませて、離れて、またお互いの名前読んで。

ゆ、紫、さま、橙がいるときは、その呼び方は、んぅっちぇ、橙っ、今は……ぁあっ

私とキュウビの、口セックス見てて橙クンも堪んなくなったみたい。腰遣いが大暴れ。キュウビったら息できないくらい喘いでる。

「さっきから何回も無意識でキュウビって呼んじゃってるわよぉ橙クン、今のタイミングは、藍おとすのにすっごく有効よ、わかってるぅね、キュウビ、橙クンは『らんママ』が好きで、その次に『ゆかりママ』。私も橙クン大好きだけど……一番は『キュウビ』だからねえ、『あなた』は、『らんママ』?『キュウビ』?」

私の問いに、もう幸せ過ぎて思考回路フリーズしてるキュウビが、か細い声で答えた。

どっちかなんて、選べるかよっ……

あんっそれ、ズルいわよぉっ

もう一回キス。キュウビと口を吸い合い、見つめ合って、こんな時なのに愛の言葉もいくつか交わしてると、橙クンも切なそうな声で。

ぼ、ボクも、らんママもゆかりママも、えらべないですっどっちのママも、お嫁さんにしますっ

な、ナマ言ってんじゃないぞ、橙。あんまり大人を舐めると、おホぉオんっ……ちんぽ、ちんぽに訴えるのは、卑怯、だぞぉっこんなやり方、子供ちんぽが憶えていいことじゃないぞっ

橙クンの堂々二股宣言、でも、今の私達ママにとっては、橙クンのその言葉って完全に殺し文句。キュウビのマン穴をほじくって、二股不許可発言を遮る橙クン。

更に、気が付いたら、橙クンは、キュウビの顔にかぶさるみたいに四つん這いになってた私の、尻に被さるところ来た。

んっき、きちゃったぁ橙クンのおちんぽ、ゆかりママの中にも、キちゃったぁ

ゆかりママも、およめ、さんっ……

私の膣内を前後に動く橙クンの肉棒。摩擦性感というより、橙クン可愛い可愛い思考に、セックス肉感が加算されて、興奮が暴走してる幸せなの橙クンのおちんぽが私のアソコくちゅくちゅしてるのが、すごく幸せなのぉっ

こら、橙クン、らんママの言う通りよっ。男の子だからって、女の子をみんなお嫁さんにできると思ったら、んヒぃっ思ったら、間ちがっちんぽズボっちゃらめっ、そんなことでママ達が二人とも都合よく屈すると思ったら、間違いひぃぃっ間違い、にゃいっ屈する、さっきセックス憶えたばっかりのショタちんぽに、ママまんこ、屈服するっオトナまんこがショタちんぽに屈するの、憶えちゃだめよぉっ

私のメス穴も平らげて、私もキュウビも、橙クンの配偶ママとして陥落していた。

私が橙クンとのセックス快感に喘いでいると、それはしかし抜け去って、またキュウビの方へ行ってしまった。

ちぇんっ、ちぇんっママ、もう、だめだちぇんのこづくりセックスで気持ちいいのが、爆発しそう、だっ精子くれっママの中にとどめのザーメン、くれぇっ

橙クンの小さい体にだいしゅきホールドしちゃってるキュウビ。私はその隣で、橙クンがすぐにおちんぽ入れ替えやすいように、四つん這いで尻を付きだしたポーズになって、自分が愛してもらう番を、手淫しながら待った。

っは、ヒん橙っダメだ、ママは、ママはもうっママなのに情けなく、先に、イくっんうひ、橙の子作りしたい気持ち、伝わってきて、それだけでもママアクメ、持ってかれるっあっ、ん、は、はっ、はあっ、ん!あ!ああっ!あああっ!イク、ママイク、いく、いくいくっあああああああああああああああああああああああああああっ

びゅーっ!びゅぅうううーーーっ!

キュウビの膣で、橙クンの射精。凄い量で、うらやましいキュウビの脚は、まだアクメが引いてないのを示すように、つま先までがピンと張って伸び、だいしゅきホールディングは崩れていた。橙クンは二度、三度と腰を震えさせてから、ゆっくりと腰を引いた。

だいしゅきホールド+ショタね付けプレスのドスケベプロレスは、まさかの橙クンの勝ち。橙クンが勝ち抜けってことは、私も、種付け、もらえるってこと

股を一層広く広げて、手マンしてた穴を、指でバックリ広げた。

ゆ、ゆかりママ

橙クンっ……らんママにしたみたいな種付け、ゆかりママにも、してぇっ穴、見えるでしょ?ここに、橙クンのお婿さんちんちん入れて……はぁぁんっ

橙クン、もう、ママ達のおまんこ穴の扱い、憶えちゃってる……ヌレヌレの種汁穴にだったら、即ハメでいいって知っちゃってるってことは、橙クンにとっては、ママ穴は四六時中即ハメOKだってことよねそうよ、ママのおまんこは、お嫁さんおまんこだもの、everyday子作りok穴だものそれでいいのっ性的暴行免罪穴だもの

んにゃぁっゆかりママっママぁッ

そうよっ橙クン、ママのおまんこで、オトナ汁思い切りぴゅっぴゅしてママをお嫁さんにするなら、オトコノコ汁、おまんこのなるだけ深いところで出すのっイひぃいっちんぽ使い、上手になってるまだ脱童貞したてなのに、らんママを落とした自身でガンガン行こうぜおちんぽになってるダメなの、ダメなのダメなのっ、ゆかりママ、オラオラちんぽに弱いのマン汁吹き出ちゃうっちんぽ食いしばり膣で、夫婦の誓いのキッスしちゃう

ママ、ママ……

速くなってるピストン、速くなってる射精したいだけのショタセックス、乱暴でスキぃっでも射精したいだけなのに、これはもうお嫁さん予約射精になるのママを、合法性奴隷にしちゃう汁、おなかの中に出すのいいのよだしてだしてだしてママ、気持ちよくなってる橙クンのセックスでアクメしそうらんママとおんなじイっちゃいそうショタセックスでもう、イっちゃいそう出してね?精子ママの中に出してね?約束だからね?中だししてくれたら、ママ、橙クンのセックス家具になるからイクのねえ、ママがイったとき、一緒に、イって射精、射精して精子精子精子精子精子精子っはぁんっもうイクもうイクもうイクイクイクイクイっくあ、おぉっクルアクメ来るっんぉああああああああっ!

びゅーっ、びゅーっ、びゅぅぅううううっ!

す、すぉおぉ……せいし、ママの中に、大量ちゅうにゅぅっ……

膣の中に注がれる精液の量は、人間の筆下ろしの時とは全然違った。私の中に放つ前に、もう何回も射精しているのに、まるでポンプで押し込めるみたいな感覚。乱暴で圧倒的な子作り注入

体中がアクメに震える。ショタ相手に絶頂したの自体が、初めて。まさかこんなに燃えちゃうなんて。

橙クンの射精の痙攣が終わって、もういい加減限界が来たのか私の横に倒れ込んだ。荒い息の中に「まま、だいすき」の言葉があって、また、きゅんってなっちゃった。ペニスが抜けて、注がれた精子が溢れ出ようとしたけど、勿体なくってすぐに仰向けになって、しばらく溢れないように腰を持ち上げていた。

橙クンの、せーし……

またむらむらと堪らなくなって、膣内に橙クンの精液が残った状態で、もう一発オナニーでイくことにした。それが終わって、やっと、横の二人と一緒に寝息を立てることにしたのだった。

橙クンが倒れ込んだ横に、キュウビはもう添い寝を決め込んでいた。私はそれを含めて川の字になるように橙クンを挟んで抱いて、幸せそうに寝息を立てるキュウビの寝顔を見る。

八雲家、最高っ

私自身も幸福感に包まれながら、眠りに落ちた。

§

起きたところで、第二次大戦が勃発したのは言うまでもない。

ちぇ、ん、クンっ……それで、どっちのママに、するのっ?二人のおまんこ、入れ比べて、決まった?

らんママ、だろ?橙?

ゆかりママ、よね?橙クン?

でも、昨日のあれとは違って、私もキュウビも本気じゃない。だって、橙クンに求める答えは暗黙の裡に共有しているし、橙クンもきっとそれを答えてくれるって、知っているから。

私とキュウビの間に挟まれて、橙クンはしどろもどろで答えを絞り出そうとする。いいよ、その答えで、あってるからがんばれっ

あの、その……

なかなか言葉が出てこない。しびれを切らして、キュウビが口を開いた。

じゃあどっちか決められる一人前の猫又になるまでは

橙クンをぎゅって抱いて。ああ、ずるいっ私も!

橙クンは私とキュウビの、共有息子≪だんなさま≫ね

ええっ(弱目

文句があるなら、どっちかに決めるんだな

選ばれなかった方はきっと、一生恨むけど

えええええ(涙目

うふふでも、言えなかった答えだって、これなんでしょ?だって昨日、堂々と二股宣言、してたものね?

橙クン私とキュウビで左右から抱きながら、その可愛い耳の左と右に、ヨロシク宣言する。

「「じゃあ、これからもママ達を、よろしくね、橙クン」」